第四回EDHカード紹介: 《騙し討ち/Sneak Attack》
2015年9月5日 ゲーム更新頻度が1週だったり2週、1ヶ月とどんどん伸びてしまったこのシリーズ。
今回掲げられたテーマは「エンチャント」。
EDHでは他のパーマネント・タイプに比べて比較的、採用率の低い
「エンチャント」というカード群に焦点を当てていこうと思う。
そもそもエンチャントというパーマネント・タイプ自体が強い。
EDHに置ける盤面への干渉というのは大半がクリーチャーとアーティファクトの破壊だろう。
《汚損破/Vandalblast》や《荒残/Rack and Ruin》、《核への投入/Into the Core》といった
アーティファクトを複数破壊するものや、《壊滅/Devastation》のような土地とクリーチャーを
すべて巻き込む妨害はよく使われる。しかし、これらのカードではエンチャントに触れない。
最近では《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》を使われるせいで
有色のパーマネントは消し飛びやすくなったが、それでもなお触られにくいパーマネントだ。
そして僕が今回紹介するのは《騙し討ち/Sneak Attack》。
複数回使える《裂け目の突破/Through the Breach》とも言える。
レガシーでも使われていた強力なエンチャントだ。
Sneak Attack / 騙し討ち (3)(赤)
エンチャント
(赤):あなたは、あなたの手札にあるクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げる。
赤1マナでどんな生物も踏み倒して出せる、夢のあるカードだ。
CiP能力を使ってもよし、速攻を活用して相手を殴り倒すもよし。
また、墓地に送られるためその能力を使うこともできる。
1枚でできることの多いカードであり、当然形成するシナジーも多い。
有名なコンボとしては《パリンクロン/Palinchron》を射出する無限マナくらいだろう。
だがこのカードには他の使い道も多数ある。今回はその紹介をしようと思う。
まずは前回の記事で書いた《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》。
タフネス1以下のブロッカーしかいないプレイヤーを1人殺せる。シンプルだ。
また、赤単色があれば採用し得る組み合わせだから汎用性も高い。
これに関しては前回の記事も参考にして、ワンパックを楽しんで欲しい。
また、赤青茶系のデッキでの採用になるが《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》を
射出し、《修繕/Tinker》のように使うことも多い。
鍛冶場主といくつかのアーティファクトがあるだけで、ガチャガチャと動かして
そのまま無限コンボなどの勝ちまで持ち込むことは多い。
《倍化の立方体/Doubling Cube》ジェネラルにおける追加のサーチとしても使われる。
EDHなのだから当然、ジェネラルとシナジーのある構成にすることも望ましい。
ならばこのエンチャントと相性のいいジェネラルとは?
巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast (1)(白)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚かデーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚かドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
2/2
暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots
伝説のクリーチャー デーモン(Demon)
このターン、対戦相手1人がライフを失っていないかぎり、あなたは暴動の長、ラクドスを唱えられない。
飛行、トランプル
あなたの対戦相手がこのターンに失ったライフ1点につき、あなたが唱えるクリーチャー呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。
6/6
テキストを見れば分かる通り、デッキの構成上デカブツが多い。
騙し討ちから出すにはふさわしいカードたちだ。
代表的なカードでは《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》や
《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》、《山背骨のドラゴン/Knollspine Dragon》、
《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》。
ラクドスの方はエルドラージなどの無色生物も多く入るだろう。
騙し討ち力の高いデッキになることが間違いない。
また、カーリアの場合は白が入っていることから《悟りの教示者/Enlightened Tutor》といった
サーチを活用することもできる。Mana Cryptなどが必要でない時の選択肢としては十分だろう。
もちろんこれらも一例であり、他にも騙し討ちとの相性のいいジェネラルは多数存在する。
今回の紹介はこれで終わりだ。どうだっただろうか?
EDHでド派手な生物を投げつけたい。そんな欲望を満たしてくれるこの1枚。
皆さんも是非、使ってみて欲しい。
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