第三回EDHカード紹介: 《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》
第三回EDHカード紹介: 《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》
PTやゲームデイなどもあり、1ヶ月も更新が止まっていたEDHカード紹介も今週から再開だ。

今回のテーマは「非伝説クリーチャー」だ。
特にこの記事では僕が最強だと信じるクリーチャーについて書こうと思う。
(最強といってもこれが一番!ではなく、トップクラスのカード数枚の中の一枚、くらいに捉えて欲しい。)


最強の生物とはなんだろう?やはり緑のランプから繰り出される
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》や
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》?

それとも無色であり、強力な能力を有するが故に採用されることの多い
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》、
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》といった
エルドラージ?(エムラクールはもちろん禁止だ)


記事のタイトルや画像からわかりきったことではあるが、
そう。《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》だ。
ブラコロやBコロと呼ばれるこの最強の生物。

テキストはとても簡単。
破壊されず、感染により10点で相手を沈め、トランプルを持つ。
上記のカードに比べても圧倒的にシンプルなテキストを持ち、
それでいて殺意がはっきりとしている。
見たまんまのワンパックカードだ。

さらに、EDH特有の茶ヘイトをものともしない
「破壊不能」という単純な除去耐性。
追放やバウンスには無力だが、それでもかなり強力だろう。



ではこのカードはどんなデッキに入るのか?
先に書いたエルドラージたちと同じように緑のマナ加速デッキ?
それとも、青茶などのマナファクトによる加速デッキ?

どちらでもあると言えるし、どちらでもないとも言える。
意外な答えだとは思うが、必要とするカラーは赤黒だ。



なぜ赤黒なのか。その疑問の答えを出すためにはブラコロを出す方法を考えなおす必要がある。
キャストをする、というのが問題だ。なんせ12マナもかかる。
ならば踏み倒せばいい。そのための手段こそがこの2枚、
《裂け目の突破/Through the Breach》、
《騙し討ち/Sneak Attack》だ。

この2枚なら合計5マナで速攻を持ったブラコロが、ブロッカーのいない相手に突撃、
速やかに致死量である毒10個を与え、パックにしてしまうことだろう。
さらに同じ赤のスペルである《今を生きる/Seize the Day》を唱えることで
複数人を同時に倒してしまうこともできるのだ。

《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》や
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》でコピーが増えることもあるのが
非伝説クリーチャーゆえの利点だ。
特に変形者は騙し打ちで射出もできるので、とても相性が良い。

さらに、赤には2マナで打てる軽い追加ターンが3種類もある。いわゆる首パァンだ。
これにより《吸血の教示者/Vampiric Tutor》などの積み込みから首を飛ばし、
とりあえずワンパックしてから自殺する、なんてことも日常茶飯事。



ではなぜ赤単体ではなく赤黒なのか?
それはこの3枚がコンボであり、黒のサーチが強いから、という身も蓋もない理由だ。
3枚の内訳がインスタント、エンチャント、アーティファクト・クリーチャーとバラバラ。
赤のサーチには期待できないとして、1色でこれらをカバーすることができるのは、
Dmonic Tutorの系譜を有する黒だけだ。

どうせ赤ならWheel of Fortuneのような7ドローが入るし、
黒ならDemonic Tutorの類もたくさん入るだろう。
となると、たった3枚のスペースを新しく空けるだけで
勝ち筋を追加できるお手軽さもわかりやすいのではないだろうか。

赤の《紅蓮地獄/Pyroclasm》や黒の《毒の濁流/Toxic Deluge》で流された
平らな戦場に《騙し討ち/Sneak Attack》。そこから射出されるブラコロ。
こんな、いとも簡単に勝ててしまう展開も作りやすい。



そして僕がオススメするのは赤黒にもう一色、青を足したグリクシスだ。
EDHにおける青の強さは言うまでもないだろう。ドローにカウンター、それだけでも十分だ。
TTを始めとした7ドローや、
使うデッキは限られるが《加工/Fabricate》《神秘の指導/Mystical Teachings》といったサーチ手段もあり、
ブラコロシュートのサーチ、バックアップも万全にできる。

そして、青なら是非とも使いたいカードがある。
それは《実物提示教育/Show and Tell》だ。もちろん、相手のカードが危険なこともあるだろう。
だがそれ以上にたった3マナで盤面にブラコロが着地することのほうが強いことも多くある。
《実物提示教育/Show and Tell》、《騙し討ち/Sneak Attack》。まるでレガシーのような組み合わせだ。


というわけで、僕の思うEDHにおける最強の生物を紹介した。
すぐにデッキに侵入する勝ち筋の《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》。
みなさんも是非、使ってみて欲しい。

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